4年次 前期

4年次前期は卒論のテーマ(題目)を決定し、第2回中間報告をしました。
ではでは、みんなのテーマと報告を終えた感想を紹介します。
最後には、先生のコメントもあります。


5月15日

松野七奈子 『現代の食生活の危機〜生協にいったい何ができるのか〜』


私は現代の子供の食生活、若年世代の食生活、高齢者の食生活がいまや危ない状況にあるというのを指摘して、今後必要になってくるのは配食サービスではないか?ということを発表しました。発表後にいくつか質問されたけど、みんなを納得させる答えの準備が出来てなくて悔しかったです。今は配食サービスにこだわって調べていますが、これからはもっと視野を広げて生協らしい生協の出来ることを考察していきたいと思います。

5月22日

松嶋香織 『流通業のリユースへの取り組み〜真の循環型社会を目指して〜』


卒論は3Rの全てではなく、その中のリユースに焦点を当てることに決めました。今回はミグロ生協、リターナブル瓶、量り売り自動販売機について発表しました。リユースを進めていくべきという自分の意見だけで、それを裏付ける資料がなかったことが反省点です。今後はリターナブル瓶の回収システムの問題について調べていきたいです。発表は緊張しましたが、調べていくうちにドンドン興味がわいてきました!

6月12日

廣田光穂 『流通業のリサイクルの取り組み〜望ましいリサイクルの在り方を考える〜』


現在のリサイクル活動の矛盾というものが様々な面から見えてきました。そこから今後の本当に有効的なリサイクル活動を見いだしていかねばならないということですが、なかなか難しい問題だと実感しました。何を一番に考えるかで、リサイクルの在り方も変わってくるわけで。流通業が果たすべきベストなことが何かをこれから研究していきたいと思います。

6月19日

浜崎光生 『流通業における包装の問題』


包装に関連することを幅広く調べてしまい、自分が何を主張したいのが曖昧になっていた気がする。調べがいのある主題なのでこれから頑張りたいです。

6月22日

久保陽子 『高齢者医療・介護サービスにおける非営利組織の可能性』


今回は、生協と同じく参加型の事業活動を展開しているNPOについて調べました。NPOが今注目されている理由とその問題点、そして行政とのパートナーシップの重要性を発表しましたが、具体的な自分の主張がまとまっていませんでした。NPOの可能性を認識した上で、さらに吹田市におけるNPO法人を探究したいと考えています。住民である私たちのニーズにどこまで対応できるか、そしてそれに伴って行政サービスとして何が必要で、何が必要でないかを判断していく必要があります。後期の発表を楽しみにしていてください。

 

東條文武 『高齢化社会における商品開発〜生活協同組合と流通業の考察〜』


先生にも言われた通り少しインターネットに頼り過ぎました。次は実際に店舗に行ったりするなど、インターネット以外の部分をがんばろうと思います。また、データを有効に活用できていなかったので、もっともっとデータを有効に活用したいと思っております。

7月3日

長尾裕美 『生協産直の実態と課題〜他企業による産直事業との比較・考察〜』


今回の発表ではコープこうべのフードプランに絞って調べましたが、今後は実際にコープこうべの店舗に足を運び、商品の研究や店舗の方にお話もうかがおうと思います。また、他企業の産直事業の資料もたくさん集めて比較していきたいと思います。

 

橋本佳子 『コープこうべ どん底からの再生計画〜希望退職制度を経てめざすもの〜』


今回の発表では、コープこうべの希望退職制度を中心にしました。生協らしくない(!?)この制度に疑問を持ち、他の方法がなかったのか、考えさせられました。今後は、現在コープこうべがどのように発展しようとしているのかを調べ、まとめていきたいです。

7月10日

青田咲知子 『「食」と「農」の新しいあり方と協同組合〜食生活の変化の中で〜』


今回は、「農」の新しいあり方とは何かに重点を置き、農協の取り組みについて調べ発表しました。日本の農業が、今どういう状況にあって、どういう問題を抱えているのかが見えてきて、そこから自分の考察に至ったつもりだったのですが、結果、「農」一方からの考察になってしまって、肝心の「食」との繋がりから考えれていなかったことが反省点です。矛盾した考察になってしまったので、次回は「食」と「農」両サイドから新しいあり方を考えていきたいと思います。

 

中須賀太志 『消費者参加型の商品開発〜魅力あるコープ商品を創り出すには〜』


やっと卒論の方向性も決まりました。しかし今回発表した内容だけでは卒論を書くために資料等かなり不足していることを痛感しています。今後は、足を使って資料集めをしていくつもりです。

合宿(7月11日〜13日)

小池滋子 『生協の個配事業について〜個配は生協を救えるか?〜』


今回の発表は、正直に言いまして、内容の伴っていない発表になってしまいました。反省しています。。。次回の発表では、もっと詳しく、さまざまな視点から個配を調べて、自分なりの考えや主張が言えるように頑張りたいと思っています。

 

福田友絵 『生協の商品づくりとその課題〜消費者の意向をどのように取り入れるか〜』


調べていくごとに、自分の考えが分からなくなってきていたのが影響していたのかもしれないが、みんなにうまく言いたいことを伝えられなかった点が反省です。

 

森本陽子 『共働きの増加と流通業〜求められる食品スーパーとは〜』


共働きの増加による主婦の買い物の変化に、流通業がどのような取り組みをしているのかを、イオンのマックスバリュと生協から見ていきました。マックスバリュについては力を入れて調べることができたのですが、生協の取り組みについては勉強不足で内容が薄かったので、今後は生協の店舗見学なども積極的にしていきたいです。それと、結局どういうスーパーが必要かという結論が自分自身はっきりしていなかったので、もっと調べていくことで、その主張も出来るようになればと思います。

 

濱下あゆみ 『新しい女性の働き方〜ワーカーズ・コレクティブの課題と可能性〜』


今回、新しい女性の働き方を自分達で仕事を創り出す働き方と捉え、ワーカーズ・コレクティブについて調べました。福祉事業を事例に取り上げて調べたのですが、自分の考えを上手く整理できていなかった事が反省点です。今後は家事援助に関してもっと詳しく調べていこうと考えています。

 

岩坪恵未 『協同の住まいづくり〜日本型コーポラティブハウスの可能性〜』


みんなにコーポラティブハウスのことを知ってもらうことから始めたため、一歩踏み込んだ問題提起をできずに終わった気がします。また、用意した資料を活用できなかったり、問題を一方向からしか見られていなかったりと反省すべき点が沢山ありました。今後は海外の事例と比較して、日本人の国民性にあった「協同の住まいづくり」を考えていきたいです。また、学生にアンケートをとったり、実際にコーポラティブハウスに住んでいる方にお話を伺って、それらを資料として活用したいとも思っています。

 

志良堂栄介 『流通業として取り組む水環境の保全〜琵琶湖と生活協同組合から学ぶ〜』


今回は滋賀県の環境生協の取り組みであるせっけん運動と、廃油を回収してバイオディーゼルにリサイクルする菜の花プロジェクトに焦点を当てて発表しました。水環境は生活に密着した問題ながら、意外と関心が低いように感じました。次の発表では、家庭の浄化槽などについても発表していきたいと思います。

 

矢追和美 『福祉事業の今』


表では内容が複雑で難しかったので自分が理解するのに時間がかかって上手く言いたかったことが言えてなかったように思います。具体的に比較する所では比較する対象がばらばらで分かりにくい比較をしてしまっていたので今度はもっときちんと比較していきたいと思います。先生に最後に指摘をもらったようにNPOや生協がなぜ今福祉事業において期待されているのか?やその具体的なからくりについて今後もっと調べていきたいと思います。

 

森田有記 『変わりゆく食生活の変化に対する流通業の取り組み』


食生活の変化に流通業はどのように取り組んでいるのか?ということで、今回はMS(ミールソリューション)型店舗を取り上げて発表しました。生協にもMS型店舗が出現してきていることを知り興味を持ったので、今後さらに店舗について研究を深めていきたいと思いました。

 

大岡初菜 『化粧品流通の発展〜多様化する流通システムと生活協同組合の取り組み〜』


今回は、化粧品はネット販売に向いているか、という点を中心に調べたのですが、具体的な事例などをあまり取り上げることができませんでした。自分の主張をもっとはっきり言えるよう、さまざまな視点から調べていきたいです。あと、生協に化粧品は必要か?という意見が出たので、その点についても考えていきたいです。

 

西野和樹 『食の安全・安心〜高まる安全志向と生協に求められること〜


今回は食品の表示ということに焦点を絞って発表しました。発表してみて、いろんなおもしろい意見が出ました。そういう発想は自分には全然なく、かたいものとなってしまっていたので、これからは柔軟な発想を交えながら進めていけたらと思います。あと、今は大まかな面での取り組みだけにしか触れていないので、もう少し踏み込んで調べてみたいと思います。

 

先生より一言


 
前期は2回目の卒業論文の中間報告をやって貰いましたが、ゼミナールとして次の2点で昨年よりも確実にレベルアップしてきたと思います。

 まず第1に、ただ偶然目についた資料を調べるというだけでなく、研究機関や企業、生協などを直接訪ねたりするなど、積極的に自分のテーマについて調査を行うという態度が徐々に浸透してきました。

 また第2に、報告を受けて積極的に討論をするというムードがかなり出来上がってきました。そして、時には非常に鋭い指摘や質問が出てくるようになったと思います。

 就職活動でなかなか調査・研究は大変だったでしょうが、そのなかでもそれなりにレベルアップできたというのは、昨年度、8週間毎週連続で書物を読み、書評を書くという特訓を受けて貰った成果があらわれているのではないでしょうか。もちろん、個々人によって、論文作成の進み方にはバラツキがありますが、遅れ気味の人も同級生のよき例を見習い、発憤材料として、後期さらにワンランク、レベルを上げて、論文完成を目指して欲しいと思います。

(先生、コメントありがとうございました♪)



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